Bライセンスの対象者
志の高い育成年代や大人チームの指導者、育成方針を重視するクラブの責任者、そしてAライセンス、エリート育成ライセンス、育成センター(NLZ)を目指すすべての方を対象としています。
純粋なグラスルーツ(エンジョイ志向)のサッカーでは必須ではありません。しかし、次のステップへ進むためには避けて通れないライセンスです。
受講条件
- 有効なCライセンス。 必須条件です。
- 指導実績。 多くの協会では、Cライセンス取得後の一定期間の指導経験を義務付けています。
- 所属クラブからの推薦。 クラブ経由での申請が必要となるケースが多くあります。
- 選考プロセス。 定員に限りがあるため、地域協会によっては事前選考が行われます。
- 無犯罪証明書(詳細版)および有効な応急手当講習の修了証。
詳細な条件は各州のサッカー協会によって異なり、明確な差があります。
講習内容
Bライセンスは、Cライセンスとは異なる視点・レベルで扱われます。単体の練習メニューではなく、全体の文脈や相関関係に焦点を当てます。
試合分析。 自チームおよび対戦相手を観察し、パターンを見つけ、結論を導き出します。基礎については対戦相手の分析をご覧ください。
ピリオダイゼーションとシーズン計画。 数週間・数ヶ月にわたって負荷をコントロールし、重点課題を設定します。詳細はトレーニング計画とピリオダイゼーションをご覧ください。
プレーモデルとプレー原則。 独自のプレーアイディアを構築し、それを原則へと落とし込みます。詳しくはプレー原則をご覧ください。
フィジカルと負荷管理。 シーズンを通じた筋力、スピード、リカバリー、ケガ予防。
個々の選手育成。 評価、育成プラン、個別面談。体系的なアプローチについては選手評価をご覧ください。
リーダーシップとコミュニケーション。 チームマネジメント、コンフリクトの解決、周囲からの期待への対応。詳細は指導者のコミュニケーションとフィードバックをご覧ください。
流れと試験
講習はいくつかのブロックに分かれて行われ、数ヶ月に及ぶことも多く、実践的な内容や現場視察(ホスピテーション)が数多く含まれます。
試験内容は地域協会によって異なりますが、主に以下で構成されます:
- 指導実践(実技試験)。 チームを相手に行い、Cライセンスよりも遥かに高いレベルが求められます。
- 試合分析。 指定された試合について論述形式で解答することが多くあります。
- 筆記試験(理論)。 トレーニング理論、戦術、マネジメントに関する試験です。
- レポートまたはプロジェクト課題。 自チームに関するテーマで作成します。
講習内容そのものよりも、仕事や家庭と両立させるための時間管理こそが一番の難関となります。
費用、日程、更新
受講費用は各州協会が設定しています。Cライセンスよりも高額になりますが、受講後もクラブにとどまる場合は費用の一部を負担してくれるクラブも少なくありません。
日程と定員には限りがあります。受講を希望する場合は、早めに所属クラブを通じて申し込みましょう。
ライセンスの更新。 Cライセンスと同様、Bライセンスも定期的に研修を受けて更新する必要があります。有効期限や認定講習の形式は協会によって規定されています。
具体的な数値や詳細については、所属する各州協会の最新情報を必ずご確認ください。
挑戦する価値はあるか?
受講を検討する際、以下の3つの質問が判断の助けになります:
Bライセンスの先を目指しますか? そうであれば、選択肢ではなく必須の通過点です。
学んだ内容を実践できるチームを持っていますか? 実践の場がなければ、知識は定着しません。指導するチームがないままBライセンスを取得しても、手元に残るのは資格証だけで経験は得られません。
時間を確保できますか? 講習は数ヶ月にわたります。時間の確保を軽視すると、途中で断念することになります。
これら3つの質問すべてに「はい」と答えられるなら、Bライセンス講習は指導者としての専門性を大きく飛躍させる最高の機会となります。
FAQ:Bライセンスに関するよくある質問
まとめ
- Bライセンスは、1回の練習指導から「シーズンを通じたチーム作り」へのステップアップです(分析、ピリオダイゼーション、プレーモデル、選手育成)。
- 有効なCライセンスと一定の指導実績が求められ、定員にも限りがあります。
- UEFA-Bライセンスに相当し、Aライセンスやエリート育成ライセンス取得のための必須条件です。
- 一番の難関は講習内容の難易度ではなく、「時間の確保」です。
- 費用、日程、申請期限は各州協会が独自に設定しています。
Bライセンスで講義される「ピリオダイゼーション」は、Coach OSにおいては重点課題を設定した週間・シーズン計画機能に相当します。Coach OSが最適な提案を行い、最終決定は常に指導者自身が行います。